フェライトコアの効果を試す! ----- 2004/04/01

【高調波を除去すると画質は向上するか!?】
今時のパソコン機器を買うと、ほとんどのケーブルがフェライトコア付きの物に成っています。
一番の理由は、VCCI(Voluntary Control Council for Information Technology Equipment)【情報処理装置等電波障害自主規制協議会】の規格をクリアする為なのですが、これが結構高調波の抑圧に効くのです。
単価も安いので、ものは試しとばかりに、検証を行ってみました。

(この実験結果は、電源事情や周囲の環境に影響されますので、全ての方に当てはまる物では無い事をお断りしておきます。)

映像ソース:HTPC (1280 X 720)/ アナログRGB出力
撮影:E-20 (OLYMPUS) ASA=80 絞り=2.0 シャッタースピード=1/10

☆.4chデジタルストレージスコープ
投影画像 型番:DS-4374L
メーカ:IWATSU
500MHZ・4GS/s の性能を持つ計測器です。

何故か、職場に有ったので週末に借りてきて計測してみました。
(買うと300万円ぐらいする・・・^^;)

こんな高級な計測器、買える訳がないので、有効利用させて頂きました。m(_ _)m


1.アナログRGBでつなぐ
投影画像 映像信号はアナログRGBを使用しました。
理由は簡単で、各信号のレベルと映像の関係が把握しやすい事です。また、映像を自由に作れると言う意味でも、パソコンからの出力がベターでした。

パソコンのD-sub15pinからの出力を、BNC5本でつなぐタイプのケーブルを2本用意し、パソコンとプロジェクターにつなぎました。
中間点のBNCコネクタを、T字型の分岐アダプタを使って、計測器のプローブ端子に接続しました。
4chしか同時に見られませんので、[水平同期][R][G][B]を接続し、[垂直同期]はスルーしました。
尚、トリガは[水平同期]信号に掛けてあります。

2.フェライトコアを準備
投影画像 フェライトコアは大小5種類用意しました。

ESD−R−47DB/NECTOKIN
ESD−SR−16/NECTOKIN
E04SR301334/星和
E04SR170730A/星和
E04SR150718/星和

大きさだけでなく、周波数特性や減衰量も違いますが、基本的には同じ目的に使用します。

3.カラーバーでチェック
投影画像 素材に使用するカラーバーは、動画編集ソフトである、アドビのプレミアで作成しました。
出来るだけ綺麗な波形にする為に、DVDに使用するMPEG2は使わずに、無圧縮のDV-AVIでエンコードし、5分の映像ファイルを作成しました。
このパターンは広く一般的に利用されているカラーバーですので、よく見かける物だと思います。

このファイルをメディアプレーヤで全画面表示にして再生し、計測を開始しました。


4.電圧をチェック
波形1 最初に、各信号の電圧をチェックしました。
色信号であるR・G・Bは0〜0.7Vで正常でした。水平・垂直の信号はトリガとして使われるだけであり、重要と成る立ち上がり/立ち下がりのエッジに、注目しました。

結果的には正常に出力されており、コアを入れる前と、コアを入れた後での信号の変化はほとんど見られませんでした。

カラーバーと左図を見て頂ければ、白/黄/シアン/緑/紫/赤/青、の発色時のRGBの信号レベルと対応しているのが理解出来ると思います。
(一番上の黄色いラインの信号は、トリガに使用した水平同期信号です。)

5.RGBの波形をチェック
波形1 カラーバーでの信号比較では、コアの有効性が見いだせなかったので、ランダム(通常のディスクトップ画面)な表示での波形を撮ってみました。
たまたまRGBが同期した様な信号ですから、表示色はグレーのグラデーションに成っている画面です。
ここで気になるのは、R(赤)のグランドレベルでのふらつきです。グランドレベルがふらつくと、黒画面がノイジーに成る事が予想されます。(実は、この波形をフリーズした時の画面を見てなかった・・・^^;)
GとBのグランドレベルは安定していますので、Rが何らかの影響を受けている様です。

6.オーバーシュートのチェック
波形1 上記の検証で、R(赤)が疑わしい・・・と言う事で、R信号のみを、時間軸と電圧の両方を拡大してフリーズしてみました。
(時間軸2μsec/1スケール・電圧100mV/1スケール)
この波形はフェライトコアを信号ラインに装着し、カラーバーの下部の表示部分を使用しています。黒から白への急激な立ち上がりと立ち下がりでのオーバーシュートは見られますが、グランドレベルでのふらつきは無くなっています。
コアが効いているのか、何か別の要因が有るのかは判断できませんが、結果オーライなので、「コアが効いている」と言う事にしておきます。(何らかの成果がないと、せっかくの苦労が報われないのよね・・・^^;)

こんな、いい加減な(自分に都合の良い)とらえ方に反感を持つ方も居ると思いますが、多めに見て下さい。(笑)

7.フェライトコアの実装
波形1 ・・・と言う事で、「フェライトコアは有効で有る!」と言う半ば強制的な検証結果では有りますが、「悪くなる要因も無い」と言う事で、実装してみました。

アナログRGB/コンポーネント/S映像/コンポジット/AC100電源ケーブル、全てにコアを入れてみました・・・^^;
これだけ入れると、見事と言うか何というか。。。。でも、気持ち的には、効きそうな気がしませんか!?

(なんか、ここまで来ると、引くに引けなかったものですから・・・笑)

【偏見的評論】
はっきり言いまして、今回の検証だけは、自信ををもって紹介するのはためらいました。(笑)
元々画質に何らかの影響が出ていれば、ビフォー/アフターの差が見られたと思うのですが・・・。
ただ、心なしか中間色の「ざわつき」が落ち着いた様な気がします。(あくまでも気がするだけです。)

デジタルノイズの多い現在ですから、フェライトコアの効果は間違いなく出ていると思います。
少なくとも、精神衛生上の効果は有ります。(・・・よ、よわい^^;)
ですから、皆さんにお勧めは出来ませんが、否定もしません。(・・・弱すぎる^^;)

将来、この苦労が報われる事を祈って、今回の検証を閉めます。(早く寝よう。。。)



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