HTPCの実力は!? ----- 2004/02/23

【HTPCとDVDプレーヤを比較してみる】
HTPC(ホームシアター・パーソナルコンピュータ)が出来た!・・・と成ると、既存のDVDプレーヤと比較したく成るのが筋という物!(少々強引^^;)
で、早速比較視聴を行ってみました。

前もってお断り致しますが、DVDプレーヤとHTPCでの投射画像のアスペクトが微妙に違っていました。また、今回はフォーカス感と階調のみを検証対象としましたので、色合いの合わせ込みは行っておりません。
両者を平等に比較する為に、壁内に設置した10mのコンポーネントケーブルに合わせて、アナログRGBも10mに延長して検証しました。

☆.HTPCによる出力イメージ
千尋 映像ソース1:DVDビデオ(DVD-S540 YAMAHA) プログレッシブ出力 (コンポーネンツ)
映像ソース2:HTPC 1280 X 720 60Hz プログレッシブ出力 (アナログRGB接続)
撮影:E-20 (OLYMPUS) ASA=80 絞り=2.0 シャッタースピード=1/10〜1/25

DVDビデオの情報量は、720X480ピクセルですので、TW-200の1280X720で表示する為にはスケーリングが必要に成ります。(この場合はアップスキャン)
通常、DVDプレーヤで再生し、TW-200のコンポーネントで受ける場合は、D/A変換された720Pの信号をPJ側のA/Dでデジタル信号に戻し、これをアップスキャン(画素補間)する訳です。
それに対して、HTPCではA/DとD/Aを通のは同じですが、最初にアップスキャンしますので、基に成るデジタルデータは正確な値を持っている分だけ、画質的に有利に成ります。
「千と千尋の神隠し」と「アルマゲドン」のタイトルで比較してみます。

1.ベールの質感に着目
マウスオーバーでHTPC デフォルト:DVDプレーヤ
オンマウス:HTPC

最初は「アルマゲドン」のエンディング部です。
ピンが合っている顔の部分のフォーカス感がUPする事により、バックとの立体感が増している事が判ります。
特に、ベールの質感(繊維質)までが上がっている事には驚きます。

(色合いと黒レベルは未調整です)

2.ディスクトップアイコンほどは変わらないものの・・・
マウスオーバーでHTPC デフォルト:DVDプレーヤ
オンマウス:HTPC

1番のサンプルの文字部分をズーム撮影してみました。
別項で検証したディスクトップアイコンの文字程の劇的変化は有りませんが、ディテールとフォーカス感には歴然とした差が伺えます。


3.黒の階調は???
マウスオーバーでHTPC デフォルト:DVDプレーヤ
オンマウス:HTPC

HTPCで使用したソフトプレーヤはデフォルト設定ですので、単純には比較出来ませんが、青みの強い絵に成っています。
「千と千尋・・・」のDVDは、元々赤みが強い作品ですので、これぐらいで丁度良いのかも知れませんが・・・。
背中の黒いリボンの締まりは断然HTPCが綺麗で、他の部分のコントラストも相まって、引き締まった絵に成っています。
但し、黒の階調表現はいまいち良くありません。ガンマ補正で修正出来る範囲とは思います。

4.ジャギーも少ない
マウスオーバーでHTPC デフォルト:DVDプレーヤ
オンマウス:HTPC

3番の絵の中央部分をズーム撮影してみました。
オババの髪の毛や屋根の輪郭部分の斜めラインのジャギーが、HTPCでは見事に消えています。
但し、一時停止で止めて撮影していますが、DVDプレーヤのプログレッシブ設定をOFFにすると、何故か停止時のジャギーはほとんど消えます。
普段は一時停止など滅多にしませんので、プログレッシブにしないと、画面が落ち着かないので、意味はありませんが・・・。
この絵でも、コントラスト比はHTPCが一枚上手で有る事が見て取れます。

5.事前のアップスキャンは有利?
マウスオーバーでHTPC デフォルト:DVDプレーヤ
オンマウス:HTPC

3番の絵をさらにズーム撮影し、灯籠部分のディテールを確認しました。
DVDの絵では、灯籠の飾り骨組み部分が直線化し、形状が認識できないレベルですが、HTPCの絵では丸みを帯びた形状で有る事が確認出来ます。

やはり、A/D→D/Aを通る前にアップスキャンする優位性は相当なアドバンテージが有るようです。
一旦腐ったトマトは元には戻らないのでしょね。。。

6.解像感は一枚上手
マウスオーバーでHTPC デフォルト:DVDプレーヤ
オンマウス:HTPC

これは恒例に成りました、オープニングの但し書きの画面です。
これも格子が見える程度までズームして撮影しました。
DVDプレーヤの絵は、ディテールが崩れているだけでなく、文字の周りに滲みも出ています。
流石にこの距離からの視聴はしませんが、2〜3mの通常視聴位置からも、そのクオリティーの差は歴然と現れてしまいます。
HTPC・・・恐るべし・・・です。


【偏見的評論】
今現在、1280X720にアップスキャンしてからD/Aする手段としては、2つ考えられます。
今回試したHTPC成る、パソコンで再生する方法と、アップスキャンを搭載し、720Pで出力してくれるDVDプレーヤを入手する方法です。
後者は手っ取り早く、コストも少なくて済むのですが、アップスキャンの性能がどうなのか・・・です。
HTPCであれば、ビデオカードをアップグレードしたり、ソフトプレーヤをVer.UPする事により、常に最良の画質を追い求める事が容易です。DVDプレーヤですと、メーカがファームウエアーをVer.UPする等を待つしか方法が有りません。最悪は買い換えです。

私の場合は、2階のリビングにプロジェクターを設置していますので、DVDだけでなく、有りとあらゆるソースを入力します。
PCが有れば、ブロードバンドのコンテンツ(映画の予告編等)や、自分でノンリニア編集したDV-AVI等もプロジェクターに写しますので、HTPCを無駄なく使う環境は整っている訳です。
近い将来、プロジェクターの解像度が1920X1080に成り、ハイビジョンにリアル対応するでしょうが、その時はデジタルDVIでスルー出力出来るHTPCは必需品でしょうね。。。

現段階の検証でもこれだけの画質差が出ていますが、ビデオカードやドライバーの絞り込み、さらにはソフトプレーヤのVer.UPでさらなる画質UPが期待できます。
遠からず、キューブ型の静音ケースでも購入して、本格的に組みたいと思います。(かみさんにばれない様に・・・^^;)



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